2015年8月16日付 中日新聞

貴戸理恵 「いじめ自殺対応を考える」

 

また、今年も9月1日がやってくる。

子どもの自殺が突出して多い日だ。

死ぬくらいなら、

学校なんて行かなくていいよ。

「学校に行かない。」という選択を応援する大人は

たくさんいる。

不登校新聞にもメッセージがたくさん。

http://futoko.publishers.fm/article/9145/

学校に行くという選択肢しかない子どもたちは、

とても狭い世界に生きている。

私も未だ、小学校区という言葉を聞くと、

背筋が凍る。

障碍者支援対策も、中学校区から小学校区単位で

支援する仕組みをという流れがあるが、

それは支援者が管理しやすいからだ。

こんなにもインターネットが充実しているのだから、

それを活用しない手はないだろうに。

そんな狭い世界で人間関係がこじれたら、

他に行き場がないではないか。

特に支援を必要とする子どもたちや障碍者にとっては。

支援者の連携や協働も情報共有にとどまり、

その対象者を支援するために支援者同士が協力しようというところまで

成熟していない。

大人には、力関係が存在するからだ。

子どもたちが、自分の命は自分で守るという力をつけたほうが早そうだ。